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何度目かの同棲

 夏の間は、虫と暮らしてゆくのを、覚悟しなくてはならない。
 わたしの住まいは古い木造の家屋で、きっと虫たちにとっては楽園なのであろう、ゴキブリはもちろんのこと、多種多様の虫が雑居している。
 先日も、ムカデが床を這いずり回っている姿を目にした。恐れおののいたわたしは、皮の鎧を装備したくなったが、あいにくわたしの生きている世界はドラクエの世界ではない。なんの変哲もない、普通の世界なのである。退屈でつまらない現実、あくびの日々・・・・。せめて全身タイツで身を包みたいと思ったが、わたしにとっては、「全身タイツ」でさえ、高級衣料品なのである。そんな贅沢なものは持っていない。
 ちょうどそのときシャチョーが帰ってきてくれたからよかったものの、そうでなければ、わたしの人生はムカデのせいでゲームオーバーになっていたにちがいない。シャチョーが、粉微塵にムカデを叩き殺してくれたのだ。ムカデを叩き殺しているときのシャチョーの全身からは、サイコパスの抑えきれぬ暗い衝動がほとばしっていた。常軌を逸した殺意! 人間存在の底知れぬ暗い闇! その闇は、ミルキーの味。ママの味・・・・。おお、ママ! ママの愛撫!
 殺されたムカデは、あたりに幾本もの足をまき散らしていた。ふりかけにすると、おいしそうに見えるにちがいない。そう見えるだけで、実際にはおいしくないにちがいない。残念でしょうがない。

 明るい話に転じようかね。
 わたしの部屋には、ずっと以前から、ぴょんぴょん跳ねる小さな蜘蛛が住んでいる。その蜘蛛の体つきはわたしとずいぶん違うが、精神的な部分ではわたしと同じものを持っていると確信している。こんな何にもない部屋に、こんなにも長い間、文句一つ言わずに暮らしているのだ! 実に気持ちよさげに暮らしている!
 同居していてわずらわされることなく、逆にわたしの孤独を癒してくれるよい友達なのである。だいぶ前に、わたしは友の印としてその蜘蛛に名前を贈った。「川部」と・・・・。
 人間の川部がしょげているときも、蜘蛛の川部は元気に活動している。その元気な姿を観ていると、なにもかもすっかり忘れて、心が和む。元気をもらえる。
 蜘蛛の川部、ありがとう。
 おまえがいてくれてよかったよ、おまえと双子になりたいよ。
 (明るい話なのか?)。

 


 

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2008.08.19 | Comments(0) | Trackback(0) | 今日のMASARU

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