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しばらくは

 野菜ジュースを飲みながら、タバコを吸いながら、扇風機の風を浴びながら、音楽を聴きながら、じっとり汗をかきながら、わたしにはちょっと高尚すぎるような本なんぞを読み、現実から一歩身を引き、猛獣である現実を檻の外から眺め、そうすると現実なんかはもうどうでもよく、ただの逃亡、夜汽車に乗ってなどでなく、すりきれた草履に足の裏を這わせての、逃避行。
 現実はみるみる遠ざかってゆき、見えるか見えないかの六等星の明かりを、わずかに意識に灯す。手触り感はない。かすかに匂いがするだけである。

 言葉の地下水脈に身を投じ、素潜りで、潜水。息を止め、命の根を絶ち、潜水。
 もし言葉がただの音像だったら、音楽的な要素しか持たぬものだったら、音楽家ではないわたしの耳には何も聞こえてこないのかもしれない。しかし、言葉には意味があるらしい。自分がくっつけた意味、他人がくっつけた意味、さまざまな意味。

 「意味」の意味を問う頭もまた汗をかく。ずぼらな頭は、ちょっと運動しただけで汗をかくらしい。頭にワキガの臭いが充満する。左脳から、マスターベーションのかすかな残り香が漂い出す。

 しばらくは、表表紙と裏表紙に閉じられた書物の、小さな世界で、呼吸しよう。小さな世界に添うような呼吸法で、小さく息を吐きながら。
 

 

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2007.08.24 | Comments(0) | Trackback(0) | 今日のMASARU

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