首ったけってわけじゃないのに、やめられないあいつ
年々、歳を取るにしたがい、タバコに対する耐性が低下してきているように思える。
若き日のわたしは、ショッポをガンガン吸い倒し、吸い回し、引きずり回し、金がない場合には、シケモクを分解して、ハッパを集め、辞書を破いた薄っぺらの紙に巻き、最後の最後までお付き合いをしたものだった。
しかし、ここ数年はそんなわけにもいかず、喉は痛めるし、肺は痛くなるし、痛くなりながらも中毒者のように手は伸ばす、吸うペースも昔よりもひどく、立て続けに二、三本は吸う。体はいっそうのこと、だるい。日々を生きるための活力も、タバコの煙のなかへと、すっかり影をひそめてしまう。
このあいだのケンタロウの誕生日のときのモックンのプレゼント。それは、聴診器。
わたしは、酔っ払って、隅っこのほうで一人お医者さんごっこに興じ、寂しく自分の鼓動に耳を傾けていた。ドド~ン、と鼓動が聞こえてくる。
ドド~ン、ドド~ン、ドド~ン、ドドッ、ドド~ン・・・・・
なんや、なんや? なんや、今のドドッってなんや~? なんだ、その取って付けたような変拍子はぁぁぁ?
規則正しく、心臓が打っていないのである。う~む、今までの極悪な生活習慣がついに体に祟ったか。
ということで、禁煙中であります(5日目)。
マブダチのケンチャンも、禁煙中らしい。ケンチャンも、心臓とタバコのことについて、ブログに書いていた。というか、ケンチャンが書いていたので、わたしも心臓とタバコについて何か書いてみたくなったというのが正しい。